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イベントテクニカルとは? 舞台裏から、安心して本番を迎えられる環境をつくる仕事

10月19日
読了時間: 7分
オペレーションを行うスタッフ達の画像

「イベントテクニカル」という仕事を、聞いたことはありますか?


私は、自分の仕事を人に説明するとき、少し悩みます。


「イベントの裏方をやっています」「音響や映像など、イベントのお手伝いをしています」

そんなふうに説明することが多いのですが、それだけでは、普段どんなことをしているのかまでは、なかなか伝わりません。


世界中で、毎日のように開かれているイベント。音楽ライブや講演会、企業の式典、セミナー。その舞台裏には、お客様からは見えないところで、本番を支えている人たちがいます。

私も、その一人です。


マイクから声が聞こえる。スクリーンに映像が映る。予定していたタイミングで音楽が流れる。


お客様にとっては、きっと当たり前のことです。そのために誰が何を準備しているのか、気にする機会はあまりないと思います。


では、その「当たり前」を支える仕事は、どれほど必要なのでしょうか。


機材があれば、自分たちでもできるのではないか。そもそも、専門の人に何をお願いするのか。そう思う方もいるかもしれません。


目立つ仕事ではありません。イベントがうまく進めば、私たちの存在は、気づかれないままかもしれません。


それでも私は、この仕事をかっこいいと思っています。


主催者が、心に余裕を持ってお客様を迎えられる。出演者が、準備してきたものを思いきり届けられる。その時間を、舞台裏から支えられるからです。


今回は、私自身の経験も交えながら、「イベントテクニカル」がどんな仕事なのか、そして、なぜこの仕事を大切にしているのかをお話ししたいと思います。



イベントテクニカルとは?


イベントテクニカルとは、音響・映像・照明・配信などを通じて、イベントを技術面から支える仕事です。登壇者の声を会場全体に届けたり、スクリーンに資料や映像を表示したり、イベントの様子をインターネットで配信したり。必要な機材の設営や調整、本番中の操作を担当します。


その土台になるのが、事前の準備です。企画している演出や進行が実現できるかを確認し、必要な機材やスタッフ、設営・確認にかかる時間まで考えること。当日の流れを具体的に想定し、主催者や出演者とすり合わせることも、イベントテクニカルの重要な役割です。



なぜイベントテクニカルが必要なの?


会場にマイクやプロジェクターがあり、パソコンから映像や音楽を流せる。そうした環境で、主催者自身が対応できるイベントもあります。ただ、機材が揃っていても、思い描いたとおりにイベントを進められるとは限りません。


「この流れで進められると思っていたけれど、準備に想定以上の時間がかかってしまった」

「いざ接続してみたら、予定していた方法では音や映像が出なかった」


そんなことが本番直前にわかり、慌ただしく対応することになってしまう。私自身、音響の仕事やイベント運営に関わるなかで、そうした現場を数多く見てきました。対応に追われると、主催者やスタッフの焦りが、出演者や来場されたお客様にも伝わってしまうことがあります。


また、音声が聞き取れない、必要な映像が表示されないといった不備によって、お客様に届くはずの情報が届かなくなることもあります。


内容はとてもいいのに、その魅力が十分に伝わっていない。


準備してきた方々の思いを考えると、それはとてももったいないことです。だからこそ、実現したいことを事前に伺い、会場設備や接続方法を確認し、設営やリハーサルに必要な時間を確保する。難しい部分があれば、別の方法を一緒に考える。


こうした準備を重ね、万が一の際にも対応できる体制を整えることで、落ち着いて本番に臨める環境をつくります。



人前に立つ緊張を、自分も経験してきたから


私がこの仕事で「安心して本番に向き合えること」を大切にしているのは、自分自身が出演する側を経験してきたからでもあります。若い頃は歌手に憧れ、人前に立つ仕事がしたいと思っていました。実際に、人前で歌ったり、司会をしたりする機会もありました。


そのときに感じたのが、本番の緊張です。


人前に立つと、心の余裕がなくなるほど緊張することがある。もちろん程度は人それぞれですが、私自身が経験したからこそ、出演する方の不安はよくわかります。人前に立つことに慣れていない方もいれば、落ち着いて見えても、緊張や不安を抱えている方もいます。


そこに「マイクはきちんと使えるだろうか」「資料や音楽は予定どおりに出るだろうか」という心配まで重なれば、話すことや歌うことに集中しにくくなってしまいます。


だから、技術面の不安をできるだけ減らしたい。


事前にマイクや映像、音楽のタイミングを確認し、本番の流れを共有しておく。そして、本番中も技術面を任せられる担当者がいる。そうした準備と体制が、出演者の安心につながると考えています。


出演者が準備してきたことを、思い描いた形で届けられるように。本来の力を、できる限り発揮できるように。


そのための環境を整えることが、私たちの役割です。


演者を安心させるスタッフのイラスト


テクニカルの存在を、意識せずに楽しんでもらう


お客様には、音響や映像の不具合、舞台裏の慌ただしさに気を取られず、目の前の講演やパフォーマンスを楽しんでいただきたいと思っています。声が自然に聞こえる。必要なタイミングで映像が出る。進行が滞りなく続いていく。


そうした一つひとつを整えた結果、お客様がテクニカルの存在を特に意識することなく、イベントそのものに集中できる。それが、私たちの目指す仕事です。


「そういえば、音響や映像を担当している人がいたんだ」

そのくらいの存在感でもいいと思っています。


主催者が心に余裕を持ってお客様を迎え、出演者が表現に集中できる。そして、お客様にイベントの内容や魅力がきちんと届く。


私たちの仕事が目立つことよりも、そのイベントが伝えたいことが、しっかり伝わること。


そこを大切にしています。



どんなことをお願いできるの?


UTAO STUDIOでは、イベントの内容や規模に合わせて、主に次のようなご相談に対応しています。


① 音響

マイクやスピーカーの準備、音楽の再生、出演者の音声調整など。会場の広さや参加人数、用途に合わせて、声や音楽を届ける環境を整えます。


② 映像

プロジェクターやモニターへの映像出力、PowerPointの表示、動画再生、複数のカメラ映像の切り替えなど。使用する資料や映像、進行に合わせて準備します。


③ オンライン配信

YouTubeやZoomなどを利用したライブ配信、オンラインと会場をつなぐハイブリッドイベントなど。会場とオンライン、それぞれに必要な音声や映像の流れを考えます。


④ イベントの技術的なプランニング

イベントの内容を伺い、必要な機材やスタッフ、会場設備を確認。実現方法に加え、設営やリハーサルに必要な時間も含めて検討します。


⑤ 当日のオペレーション

イベント本番中の音響・映像機器の操作や、進行に合わせた技術面のサポートなど。主催者や出演者が目の前のお客様に集中できるよう、本番を支えます。



機材を持っていなくても大丈夫?


もちろん問題ありません。


イベントの内容や会場設備に合わせて、必要な機材を手配いたします。また、すでに会場に音響設備や映像設備がある場合は、内容や使い方を確認したうえで、それらを活用することも可能です。



どの段階から相談すればいい?


おすすめは、イベントの企画段階です。例えば、会場を決定する前にご相談いただければ、必要な設備が整っているか、予定している演出ができるか、設営に十分な時間を取れるかなどを、技術面から検討できます。


もちろん、会場や企画がすでに決まっている場合でもご相談いただけます。


「何を準備すればいいのかわからない」

「こんなイベントにしたいけれど、どうすれば実現できる?」


そんな段階から、お話を聞かせてください。



準備してきた思いが、お客様に届くように


イベントテクニカルの基本は、必要な機材をきちんと設営し、本番を支えることです。その仕事を通じて、主催者が安心して進行できること、出演者が本来の力を発揮できること、そしてお客様がイベントに集中できることを目指しています。


企画した方や出演する方が、時間をかけて準備してきたもの。その内容や魅力を、お客様にきちんと届けたい。


UTAO STUDIOは、音響・映像・配信を中心に、そのための環境づくりをお手伝いします。

イベントの技術面で気になることや不安なことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。



UTAO STUDIO代表知久陽太のプロフィール写真

執筆者プロフィール:

知久 陽太(トモヒサ ヨウタ)

UTAO STUDIO 代表

大学時代に音響を学ぶ部活に入部したことをきっかけに音響業界に身を投じる。現在、UTAO STUDIOの代表として、ライブハウスやホテルでの音響業務をはじめ、YouTube配信やZoomウェビナーといったWeb中継業務にも幅広く対応し活躍中。多様なジャンルでの経験を活かし、質の高い音響サービスを提供する一方で、趣味としてDJを行う一面もあり。また、PCを活用した動画編集やデザインにも得意で、クリエイティブな視点での音響制作に力を入れている。


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