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MacOSのアップデートで使用できなくなった仮想Webカメラを復活させる方法。



こんにちは!UTAO STUDIO代表のトモヒサ ヨウタです。


最近、MacのアップデートによりOBS等のソフトウェアスイッチャーに搭載されていた仮想Webカメラが使用不可能となってしまったことはご存知でしょうか?


弊事務所が使用しているソフトウェアスイッチャー「Wirecast」で仮想カメラを選択するとドライバのアップグレードを求められる。しかしドライバをアップグレードしても仮想カメラ機能が復活することはない。


このアップデートによって、NDI Web カメラがソフトウェアで Web カメラとして認識されなくなる問題も起こりました。この件に関してはNDIの開発元であるNewtek社が公式に声明を出しております。


参照リンク(英語)

MacOS Sonoma (14.1) は NDI ツールを仮想カメラとして認識しなくなりました。



結論から言うと、これは不具合の類ではなく、Apple社のOS仕様変更により、セキュリティ向上の為に、仮想カメラ機能を使用できないようにした模様。このアップデートによる影響はかなり大きいものだということはApple社もちゃんと把握していたようで、ちゃんと対策を公式ページにて発表しておりました。


結論から言うとレガシービデオデバイスのサポートを復元することで、仮想カメラを引き続き使用することができます。


参照リンク

macOS Sonoma 14.1 にアップデートした後、カメラまたはビデオ出力デバイスを使用できない場合



Web中継業務において、仮想カメラ機能は何かと便利な機能なので早速復元を行ったのですが、この手順がなかなか複雑で難解だったので備忘録として、このコラムに残しておきます。


① まずはMacのシステムを終了した後、電源長押しでリカバリーモードを起動。


② リカバリーモードに入ったらメニューバーからターミナルを起動します。


③ ターミナルを起動したら、以下のコマンドを打ち込みエンター。

system-override legacy-camera-plugins-without-sw-camera-indication=on

環境によってはその後、ターミナル上でパスワードを求められることもあります。(私の場合、1台のMacでは求められ、もう1台ではパスワードを打ち込むことなく設定変更できました。)ターミナル上でパスワードを打ち込んでも、一見すると何も表示が変わらないのですが、それはMacターミナルの仕様なので慌てずに。


④ その後、再起動をしてシステム環境設定へ。


プライバシーとセキュリティからカメラを選択し、「サポートされていないプラグインを搭載したカメラまたはビデオ出力デバイスの使用中はカメラのプライバシーインジケータがメニューバーに表示されない」という警告が出ていればOK。


これで最新のMac OSでも仮想カメラが使えるようになりました。


Zoom等のビデオ会議ツールで画面レイアウト構成の為に仮想カメラを使用されている方もなかにはいらっしゃるかと存じます。Macを使用していて、突然仮想カメラが表示されなくなってしまったり、ソフトウェアスイッチャーの仮想カメラが使用できなくなった際には、この方法を試してみることをオススメいたします。



執筆者プロフィール:

知久 陽太(トモヒサ ヨウタ)

UTAO STUDIO 代表

大学時代に音響を学ぶ部活に入部したことをきっかけに音響業界に身を投じる。現在、UTAO STUDIOの代表として、ライブハウスやホテルでの音響業務をはじめ、YouTube配信やZoomウェビナーといったWeb中継業務にも幅広く対応し活躍中。多様なジャンルでの経験を活かし、質の高い音響サービスを提供する一方で、趣味としてDJを行う一面もあり。また、PCを活用した動画編集やデザインにも得意で、クリエイティブな視点での音響制作に力を入れている。

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